当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

子供向けの映画予告でしたが、ストーリーを追うのが意外と忙しいし、グロいシーンもそれなりにあり、小学校高学年から高校生向けの内容かなと思いました。第二次大戦後のニューヨークのマフィアを描いた映画のような霧が立ち込める暗い雰囲気と共にジャージ…

当てにならない2016年公開映画ベスト10

今年は2010年代最高の邦画の当たり年でした。ベスト10に4つも入りました。観れていないものも多いので正直なところ仮ランキングです。1位2位は動くことは有り得ませんが、それ以降の順位は変わる可能性は高いです。 未観の「スポットライト 世紀のスクープ…

アメリカン・ハッスル

いわゆるオールスター映画でした。皆さん、一度はヒーロー映画に出ていますね。 詐欺師がFBIに逮捕を見逃してもらう代わりに汚職政治家を摘発する話なんですが、途中の中だるみが猛烈な眠気を誘ってきました。70'sのヒットナンバーを連発して、コメディー…

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

観たい映画の上映時間に間に合わず、適当に期待せず観たんですが意外に面白くて良くできた映画でした。切なさレベルが圧倒的に高く爽快感すら感じました。 「君の名は。」よりもこちらの方が本来の新海誠っぽい作風に感じてしまいました。 脚本の粗探しして…

家族はつらいよ

東京家族とキャストは同じで、設定を少し変える手法が小津安二郎そのものなんですが、演技がおおげさで二作目でもうマンネリ化してるのが否めません。 小津安二郎は毎回といってよいほど笠智衆らに全く同じ演技をさせて独特の間を観客に刷り込ませている分、…

海よりもまだ深く

柳楽優弥主演の「誰も知らない」以降、是枝監督は一貫して父親の影響力をテーマにしているわけですが、阿部寛を起用すると必ずそのテーマに磨きがかかりより一層面白くなります。 「海街diary」では広瀬すずの役の父親役(原作の設定上無理か)か堤真一の役…

ローグワン

ダースベーダ―がこれまでの作品で一番、凶悪に感じました。 ラストはシリーズのスピンオフとしてこうするしかないよなと納得はできました。 この直後にほのぼのとしたR2-D2とC-3POの冒険に繋がると思うと、あのコンビの危なっかしさが尚更、愛おしく思えまし…

追憶の森

ガス・ヴァン・サント監督は現代の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)なんじゃないかと鳥肌が立ちました。映画館で観たかったな。 キリスト教における魂と遠野物語にあるような魂の対比をうまく描いています。怪談や遠野物語のようなスピチュアルな経験を通し…

アズミ・ハルコは行方不明

映像はなかなか綺麗で良かったものの、キャラクターの行動の動機が弱いというかそんなんで失踪するもんなの?とあんまり共感できなかったですね。アラサー女子の危機として観るのなら、百円の恋の方が鬼気迫るものを感じます。 蒼井優の演技力が不完全燃焼し…

ハンガーゲーム

シリーズ4作ありますが途中で配役が変わることもないため世界観が壊されず安定して楽しめました。ジェニファー・ローレンスはすっぴんに近い方が明らかに日本人好みな可愛さがあるのだけど、メディアに出ると厚化粧なのでなんだか残念に思ってしまいます。…

デッドプール

意外にマニアックな映画ネタを連発してくるのでニヤニヤしたが、元ネタを知らないと置き去りにされるというタランティーノの映画のようでした。 映画ファンかコアなマーベルファンなら楽しめるけど、その他の人は楽しむのは厳しいかもしれませんね。そう考え…

グランド・イリュージョン

ジェシー・アイゼンバーグはソーシャル・ネットワークのイメージを脱却するのに今後、悪戦苦闘するんだろうなと少し応援したくなりました。 オチも含めマーク・ラファロが主役を食っている、というか、あなた主役なの?と突っ込みたくなるような存在感のため…

ブルーに生まれついて

イーサン・ホークの役作りは称賛に値するものの、オスカーを獲れるかは微妙なところですかね。カラム・キース・レニーの方が今後、注目されそうだ。 サクセスストーリーでもなく、淡々と人生を追う話でもなく、全生涯のうち絶不調な時期のみにスポットを当て…

ガール・オン・ザ・トレイン

時系列がぐちゃぐちゃ系で最初のうちは謎解き面白かったのにあっさりした真相。 やっぱり衝撃のラストはセブンを越えられないのかな。 エミリー・ブラントなかなか出世コースに乗れないのは悲しい。

リリーのすべて

エディ・レッドメインと共演する女優は必ず好きになってしまう。 博士と彼女のセオリーのフェリシティ・ジョーンズは凄まじく良かった。 今回はアリシア・ヴィキャンデルが凄まじく良かった。 エディ・レッドメイン、ALSを見事に演じたように、今回は性同一…

疾風ロンド

今年観た映画で最もひどい映画でした。テレビの二時間ドラマの方がまし。 東野圭吾の小説を原作にすれば客入るだろうという安易な考えなのか?と。 阿部寛、柄本明はさすがの演技といったところですが、ところどころにあるコメディー要素がいちいち寒い。分…

この世界の片隅に

戦争映画なのに観た後の爽快感がある心地の良い映画でした。 戦勝国であるアメリカの視点から描かれているので内容的には全く違いますが、スピルバーグの「太陽の帝国」に匹敵する爽快感でしたね。 日常生活をきっちり描いているし、すずさんの天然っぷりも…

ジェームス・ブラウン

プロデューサーがミック・ジャガーということで知られざるエピソードや音楽史に与えた影響を深いところまで知れると思いきや、天才ゆえの孤独に焦点が当たり、なんだか湿っぽい映画でした。 「ジャージー・ボーイズ」「ドリームガールズ」のような対立してい…

アメリカン・ビューティー

「この国は地獄行きだ」という台詞、当時は笑えたのですが、今観ると今のアメリカを予言しているようで恐怖すら感じます。9.11、戦争、リーマンショックを通過した中で、この映画の象徴である宙を舞うビニール袋は、今、暴風雨の真っ只中にあると思います。…

バケモノの子

飽きずには観れましたが特にひねりのない平坦なストーリー。途中から「ビリギャル」と変わらない話。 熊鉄の目的もあっさり達成して、月日の流れが軽く感じました。あと、父との和解をもっと深く描いてほしかったです。 細田監督の映画はサマーウォーズまで…

駆込み女と駆け出し男

駆け込み寺の人間模様を描いた話です。「わが母の記」の原田眞人監督ということで期待してみたのですが、離婚調停のケースが多すぎて、一人一人の人物説明が追い付いていっていない忙しい映画でした。原作のエピソードを二時間に全て押し込んでないか? この…

ハドソン川の奇跡

トム・ハンクス主演のインフェルノ始まったら観れなくなりそうなので滑り込みで劇場で見てきました。前作のクリント・イーストウッド監督作品、アメリカンスナイパーはラストが虚しくて受け入れがたかったですが、今回は困難に耐えた機長に泣かされました。…

百円の恋

ようやくレンタルできました。 主演は、奥田瑛二の娘であり柄本明の息子の嫁であり、犬養毅のひ孫の安藤サクラです。なんという一家なんだ。 そんなバックボーンはどうでもいいんですが、映画「レイジングブル」でのデ・ニーロを思い起こす役作り、感服しま…

マイ・インターン

ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイは個人的に好きなので、一応、チェックしました。凡作でしたが適当に作ってる訳ではありません。 ハリウッド映画は勢いを失ったと言われていますが、トレンディドラマでさえもこの水準なのはアメリカの映画産業はまだ…

君の名は。

大林宣彦の尾道3部作をうまくミックスした映画でした。 三葉が転校生の小林聡美を彷彿とさせるキャラクターでしたね。 ラストも原田知世の時をかける少女そのものですよね。時かけは切ないけど。 先輩とも入れ替わったらもっとユニークな三角関係が見れたの…

リップヴァンウィンクルの花嫁

リップヴァンウィンクルというのはアメリカ版の浦島太郎のことです。 生と死の狭間を彷徨う世界観は、鈴木清順のツィゴイネルワイゼンや陽炎座に近いのだけど、人間の生々しさや恐怖感ではなくて、不思議の国のアリスのような辛辣さを感じる映画でした。バー…

SCOOP!

ナイトクローラーと比べたら安っぽい。比較するのも虚しい。★三個 ロバート・キャパを安っぽい台詞で讃えなくて良いよ。分かりますから。 カーチェイスも早送りと分かってしまい序盤から萎えてしまった。。 リリー・フランキーの怪演と不肖宮嶋の出演には興…

何者

過労死の問題を考えると彼らの未来はとても残酷に思いました。 下手な恋愛的な展開がなく予告に反した秀作だったかなと思います。 ただ、若手俳優達による演技バトルが見れる舞台ような映画を期待していたがわりと普通のドラマだったのと、山田孝之にはもっ…

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

スティーブン・ダルドリー監督といえば、「めぐりあう時間たち」でニコール・キッドマンに、「愛を読む人」でケイト・ウィンスレットにアカデミー主演女優賞をもたらした演技力を最大限に引き出すことのできる監督ですよね。 この作品でもサンドラ・ブロック…

デスティーノ

以前YouTubeでも話題になったダリとディズニーのコラボ作品を 先月、新国立美術館のダリ展でスクリーンで観ることができました。★四個 ダリの書いた不思議の国のアリスの挿絵も展示されていましたが 長編アニメのアリスのイメージと合う作風でしたね。 幼い…