当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

当てにならない2016年公開映画ベスト10

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今年は2010年代最高の邦画の当たり年でした。ベスト10に4つも入りました。観れていないものも多いので正直なところ仮ランキングです。1位2位は動くことは有り得ませんが、それ以降の順位は変わる可能性は高いです。

未観の「スポットライト 世紀のスクープ」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「海賊とよばれた男」「怒り」あたりがランキング入りしてもおかしくないです。

シン・ゴジラ」「オデッセイ」「ザ・ウォーク」「ブルーに生まれついて」「ルーム」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」なども面白かったですがランキング入りには及ばず。選ぶことが非常に難しかったです。

 

10位 

ジェイソン・ボーン

やり過ぎ感は否めませんが、アクションシーンのテンポはこれまでのシリーズを踏襲していて見応えのあるものでした。ギリギリランキング入りした理由は、ラストが格好良かったという点に尽きます。

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9位

リップヴァンウィンクルの花嫁

黒木華の天然っぷりのおかげで全体的にのほほんとしていますが、かなりシリアスな社会風刺をしています。といっても具体的に社会問題についての説明はなくストーリー自体も輪郭がはっきりとしないので社会派ドラマとは程遠いですが、あえてそうした理由には岩井俊二監督の皮肉が込められているように思いました。まるでカフカの「城」を読んでいるような浮遊感が心地よくランキング入りしてしまいました。

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8位

追憶の森

君の名は。が一番盛り上がっていた時期に上映されていたので存在感はかき消されていましたが、日本の自然の美しさを感じさせ、遠野物語の世界観を丁寧に描いた作品でした。少しアクの強い渡辺謙の演技が控えめでこれぐらいが丁度良いと思いました。

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7位

海よりもまだ深く

阿部寛のダメ親父っぷりが妙にはまり役で、ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない終わり方がリアリティーを醸し出していました。日本の俳優の演技力の底力を見ることができました。

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6位

レヴェナント 蘇えりし者

ディカプリオの迫真の演技はこれまでの作品でトップクラスだと思いました。アカデミー賞を獲れたのも納得です。カメラの長回し撮影はかなり大変だったと思います。

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5位

ブリッジ・オブ・スパイ

スティーブン・スピルバーグ監督がジェームズ・ドノバンを描いた実話もの。冷戦時代の捕虜交換をあくまでも一つの案件として冷静に解決する肝の座った態度に感服しました。ジェームズ・ドノバンのちにピッグス湾事件の1113人の捕虜解放の交渉をケネディ大統領に依頼されています。

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4位

ハドソン川の奇跡

困難な状況でも冷静さを失わず、周りの協力者や家族を労わる紳士的な態度には敬意を払いたくなりました。周りからは英雄視されながらも、「パイロットとしてやるべきことをやったまでです。」と謙虚さを失わないので、職人気質の格好良さに痺れました。クリント・イーストウッド監督には、まだまだ映画を撮り続けてほしいです。いつ最後の映画になるか分からないので、彼の作品は必ず映画館で観るようにしています。

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3位

君の名は。

新海誠監督作品の中では最も新海誠らしくない映画でしたが、既存の映画の良いところをうまくミックスしたシナリオには感服しました。

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2位

リリーのすべて

同性愛者を扱った作品は多いですが、共感が持てた映画はこれが初めてでした。夫が同性愛者だと分かった後も世界初の性適合手術を心から応援する奥さんの姿と性別を超えた夫婦の愛には心を打たれました。

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1位

この世界の片隅で

とにかくゴタク抜きで見てほしいです。刻々と原爆投下の日に近づいて行き、愛らしい登場人物達がどういう結末を迎えるのかハラハラしました。大切なものを失いながらも逞しく日常生活を送った人達がいたからこそ今があるんだと感謝の念で心が満たされました。当時の生活の知恵をリサーチするのは大変だったと思います。

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