当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

終の信託

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尊厳死を法的な観点からわりと中立な立場で描いていて学べることは多かったです。尊厳死安楽死の違いも分かりました。

個人的には、尊厳死のあり方はこれからも揺らぐことなく現行のままであった方がバランスが取れているのではないかという結論に至りました。規制緩和をしてあまりにも簡単に死を選べるのは恐ろしいですし、規制を強化して自由意思が奪われるのも腑に落ちません。個人でできることとして、緩和と強化どっちにも傾かない政党を選んでいくつもりです。

医療が進歩して多くの病気の苦痛が緩和される未来はそう遠くないでしょうから、尊厳死の問題が自然消滅することを願うばかりです。

患者があんなに苦しみを伴う安楽死を選ぶつもりがあったのか曖昧ですし、医師の安楽死に対する覚悟と知識があまりにもお粗末で医師と患者に全く感情移入できませんでした。どこまでを延命治療とするかの線引きへの言及がないのも納得できないです。重いテーマのわりにはストーリーに難がありました。