当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

ラ・ラ・ランド

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このスケールの大きさはなかなか邦画では味わえませんね。スクリーンが大きい映画館で観るのが良いと思います。最初のシーンを何度も観たいと思うはずです。

ミュージカルといってもダンスシーンがそれほど多くなく、脈絡もなく踊りだす気恥ずかしさはあまり感じずミュージカルに慣れない人にはとっつきやすい内容だと思います。個人的な体験にすこーし重なることもあり、結構、切なかったです。切ないミュージカルは珍しいですね。海外予告の方がしっくり来ます。

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「ラ・ラ・ランド」の監督は「セッション」のデミアン・チャゼルなので、ある程度、モダン・ジャズの知識があると台詞の意味を理解できより楽しめます。バードの愛称で呼ばれたサックス奏者を知っていると良いと思います。また、「カサブランカ」のイングリッド・バーグマン、「エデンの東」のジェームズ・ディーンを押さえておくと楽しさが増します。ストーリーはまあ妥当なラインなんですが、小ネタ満載で映画好きには堪りません。

雨に唄えば」や「ウエスト・サイド物語」の迫力のあるダンス、「メリー・ポピンズ」や「サウンド・オブ・ミュージック」の歌唱力、「マイ・フェア・レディ」の王道シンデレラストーリーには敵わないけれど、まだ三十代の監督の往年の名作への愛を感じられて、監督に「夢が叶っておめでとう」と言いたくなりました。