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当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

帰ってきたヒトラー

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まず自国の最大の汚点をさらけ出し感傷的にならず中立的な視点でヒトラーを見つめることができるドイツ人の寛容さに敬意を払いたいです。

日本は夏になるとおぞましい映像がテレビで流れ、戦争を二度と起こしてはならないような気持ちになります。ただ、銃撃戦を見たところで非日常的すぎて、自分と戦争が地続きでつながっていることを実感するのが非常に難しいです。非日常的なものを見てもそこから日常の問題として考えることができないのでアクションやムーブメントに繋がることはあり得ません。日常の問題として考えることができるのは、明日の晩御飯や節約術、デートプランに役に立つ情報で、総理大臣の言葉は銃撃戦並みの非日常感があります。

劇中では、ヒトラーがアホ番組を見てマスコミを利用しない政治家を罵倒します。つまり、危険なカリスマがいたとして、ここまで普及したメディアを利用したとすればあっという間に国民は洗脳される危険性があるということです。これは恐ろしいです。

そして、ヒトラーが一般人に国への不満はないか質問します。最初のうちはなかなか答えが出ないが、ヒトラーが質問を変えキーワードを与えた途端に憎悪が噴き出て国への不満を語りだすのです。そこに解決策を提示して信頼を勝ち取ります。憎悪を噴き出させる方法はトランプが得意とする分野です。

戦争を二度と起こしてはならないとそこで思考停止させないで、日本がなぜ戦争を起こしたのか考え反省しなければ、必ず歴史が繰り返されてしまうのです。