ゴースト・イン・ザ・シェル/攻殻機動隊
これまでの攻殻機動隊関連作品で描かれたテーマをミックスしたストーリーラインで、マトリックスベースのブレードランナーというテイストで洋画好きには堪らないエンタテインメント作品でした。
思いっきり瞬きしているし、息遣いが生々しかったので、「エクス・マキナ」のアリシア・ヴィキャンデルのバレエ経験を活かした人間的動作の抑制をスカーレット・ヨハンソンは見習うべきかなと思いながらも、アベンジャーズのアクション経験が遺憾なく発揮されていました。
ホワイトウォッシングだと批判がありましたが、そもそも原作では人種や性別も明記されていないので白人系の義体を選んだ少佐と考えれば、人種の問題はこのさいどうでもいいです。重要なのは人を人たらしめるものは記憶だがそれを信じるべきなのかという葛藤であったり、動物と人と人工知能の違いの探求であったり、膨大なデータから生まれた自我の権利は保障されるのかという点にあります。
最重度身体障害者で記憶障害のある女性捜査官という観点で全ての作品を楽しんでいます。