当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

LOGAN/ローガン

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ヒーロー映画の枠を飛び越えて完全に西部劇になっていました。

荒野を全速力で走り抜けるリムジンはまるで「駅馬車」に見えるし、年老いウルヴァリン扮するヒュー・ジャックマンがまるで「許されざる者」の年老いたガンマンのクリント・イーストウッドの風貌にそっくりで、「シェーン」の台詞がラストを飾ります。

トランプ政権への批判のせいかミュータント=マイノリティーが弾圧されていく姿をかなりシリアスに痛々しく描いており、家族のいない貧困老人(プロフェッサー)の介護の悲惨な現状もあり、社会派な面も持ち合わせていました。

子役のダフネ・キーンは「レオン」のナタリー・ポートマンには敵わなかったものの将来を期待させる存在感がありました。ストーリー的にどうしても「レオン」と比較してしまうのですが、敵のボスがゲイリー・オールドマンのような迫力がなかったのが惜しいところです。