プライドと偏見
ありきたりな恋愛ものと偏見を持ち鑑賞を避けてきたが
徹底した時代考証とやたら高尚さを押し出さない俗っぽさが
素晴らしいリアリティーを醸し出す心温まる映画でした。★四個半
原作者は200年以上前の女性で、女性の権利が全くない中で
家族やメイドに隠れて執筆活動を続け40歳の若さで亡くなっている。
抑圧されていたのにも関わらず、湿っぽくなくユーモアたっぷりで
シニカルな作風は当時圧倒的な女性からの支持を受けたそうだ。
そういう作風を見事に受け継いだ素晴らしい映画でした。
キーラナイトレイこの作品で21歳でアカデミー主演女優賞ノミネート。
笑い方がちょっと変なのが可愛らしい。最後は幸せになれてよかったねと
娘を送り出すドナルドサザーランドの笑顔で幕を閉じたのは忘れられない。