バケモノの子
飽きずには観れましたが特にひねりのない平坦なストーリー。途中から「ビリギャル」と変わらない話。
熊鉄の目的もあっさり達成して、月日の流れが軽く感じました。あと、父との和解をもっと深く描いてほしかったです。
細田監督の映画はサマーウォーズまでは楽しめましたし、家族のあり方を考えられたのですが、獣要素が入ってから共感しづらくなりました。特に「おおかみこどもの雨と雪」は動物と人間の間の子供がどうにも受け入れらませんでした。
「もののけ姫」や「平成狸合戦ぽんぽこ」も獣系ですが、自然との共生という普遍的なテーマが根底にあるので大人も楽しめますよね。
子供に見せるなら「ヒックとドラゴン」がダントツ。親に認められるにはドラゴンを殺さなければならないが、心優しいヒックは怪我したドラゴンを殺せない、でも親に認められたいという葛藤があります。子供の優しさが大人を変えていくのは心地よいですよね。
細田監督には家族をテーマにしたリアル路線を極めてほしいですね。