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当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

ブルーに生まれついて

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イーサン・ホークの役作りは称賛に値するものの、オスカーを獲れるかは微妙なところですかね。カラム・キース・レニーの方が今後、注目されそうだ。

サクセスストーリーでもなく、淡々と人生を追う話でもなく、全生涯のうち絶不調な時期のみにスポットを当てるのは実話ものとしては珍しいと思います。なぜなら実在の人物の評価を下げることに繋がるので普通ならこういう人生の切り取り方は避けると思います。絶不調な時期の方がその人の本性を知れるから、その他エピソードを削っても構わないという考えの脚本はスタイリッシュで好きですね。

成功者には孤独がつきものというテーマを押し出す音楽実話もの(ジャージーボーイズやジェームス・ブラウン)は同情を誘いますが、同情を誘うのではなく、愛する人を捨ててまで孤独な道ジャズを選ぶという見せ方は格好良いなと思いました。孤独が格好良いと思うのはモダンジャズのイメージとぴったり符合していて尚更良かったです。

映画の余韻を仲間と語り合うのではなく、たった一人でしんみりと余韻を味わいたい映画です。