当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

洋画 社会派

人生タクシー

映画なのにあまりにも自然な台詞な上に監督が出てくるので映画とドキュメンタリーの境目が分からなくなるほどでした。更に言えば、説教じみていたり監督の主観的な主張が押しつけがましいということもなく、ドキュメンタリーよりもドキュメンタリーらしい映…

わたしは、ダニエル・ブレイク

障害が軽度であるとみなされて手当を受けられず、働こうにも医師には止められているので働けず一瞬にして貧困に陥る内部障害者が二児のシングルマザーや貧困ゆえに犯罪まがいの商売を始める若者と交流する映画であり、更に移民の問題も含まれておりテーマが…

帰ってきたヒトラー

まず自国の最大の汚点をさらけ出し感傷的にならず中立的な視点でヒトラーを見つめることができるドイツ人の寛容さに敬意を払いたいです。 日本は夏になるとおぞましい映像がテレビで流れ、戦争を二度と起こしてはならないような気持ちになります。ただ、銃撃…

鉄くず拾いの物語

医療保険未加入のために医療を拒否された当事者が主演を務めるほぼドキュメンタリー映画です。日本人がイメージする貧困とは桁違いの過酷で悲惨な貧困に驚きました。カルチャーショックですね。 「ジョンQ」では、保険のランクが低くて子供が治療を受けられ…

この自由な世界で

単にシングルマザー奮闘記で終わるのかなと思いきや、子供の将来を思うあまり、不法入国者に仕事を斡旋する違法行為に手を染めていくのが何とも痛ましかったです。安く雇ってピンハネするわけです。自分の親や子供の学校の担任に育児放棄と責められている母…

ノー・マンズ・ランド

ダニス・タノヴィッチ監督の初監督作品にしてアカデミー外国語映画賞を始めとする賞を総なめした名作を見直しました。今月はダニス・タノヴィッチ監督作品が二本も公開されるので復習です。 ユーゴスラビア紛争から始まる動乱に対する反戦が大きなテーマです…

スポットライト 世紀のスクープ

これまで観た洋画のマイベストテンに食い込む大傑作でした。少数の取材班が巨大な権力の闇に立ち向かっていく姿に目頭が熱くなりました。一部の日本のマスコミの報道に呆れてしまうのは社会問題を解決に導こうとする意志を全く感じないからです。敵意を煽っ…