アズミ・ハルコは行方不明
映像はなかなか綺麗で良かったものの、キャラクターの行動の動機が弱いというかそんなんで失踪するもんなの?とあんまり共感できなかったですね。アラサー女子の危機として観るのなら、百円の恋の方が鬼気迫るものを感じます。
蒼井優の演技力が不完全燃焼してしまった感じ。花とアリスや百万円と害虫女が良かっただけに残念。
サスペンスというと取りあえず時系列をぐちゃぐちゃにする脚本が増えているのは、デヴィッド・フィンチャー監督のゴーン・ガール以降からかと思います。ゴーン・ガールの後味の良しあしは別として、難解なシナリオだけど最後にはきちんと理解できるようになっているのが素晴らしいです。
しかし、アズミ・ハルコは憶測を持ち込まないと合点がいかないというサスペンスにおいてあってはならない欠点がいくつかありました。些細な動機が憶測で大きな事件になるということを言いたいのかなと憶測しておきます。それにしても、根拠もなしに結末を理解するのは気持ち悪いなー