当てにならない映画メモ

つまらない?見方を変えれば面白い

百円の恋

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ようやくレンタルできました。 

主演は、奥田瑛二の娘であり柄本明の息子の嫁であり、犬養毅のひ孫の安藤サクラです。なんという一家なんだ。

そんなバックボーンはどうでもいいんですが、映画「レイジングブル」でのデ・ニーロを思い起こす役作り、感服しました。役のために10kg増量して10kg以上減量してます。お仕事ですから、ホントはそんなの当たり前ですけどね。まあ、元プロボクサーの赤井英和主演の映画「どついたるねん」に比べたら、試合のシーンがリアリティに欠けるのは仕方がない。

30歳を過ぎて強い焦りと急にこみ上げてくる感情に悶々としているのなら、かなり共感すると思います。まだ無駄に過ごした時間を取り返せるかもしれないけれど、特にきっかけが見つからず何もやる気が起きない宙ぶらりんな状態。僕にも経験あるのでぐさりときましたね。邦画は30代のいわゆる負け組の心情を描くことがあまりないので、異色な映画といえるかもしれません。

基本的に最低な登場人物しかいないし、汚らしさが強調されているので、猛烈な拒絶反応を起こす人はいるかもしれません。ブラックユーモアと思えれば楽しめるかなと思います。